キッチンカーな人びとvol.2　キッチンカーひなゴハン

お客様の声を活かして成長する店

キッチンカーひなゴハン

2022年6月にオープンして間もなく1年。オフィスランチやマルシェを中心に活躍の場を広げている。

自家製ローストビーフとソース、米の品種や炊き方にもこだわった「温かな一品」。

2022年6月からキッチンカーを始めたルーキーながら、その美味しさはもちろん持ち前の笑顔と柔軟な対応でリピーターをつくっている「キッチンカーひなゴハン」。オーナーの滝澤さんに話を聞きました。

「お客さんとお話できるのも楽しい時間です！」と滝澤さん。

Q.　お店のこだわりを教えてください。

岐阜県中津川市産のコシヒカリを玄米で取り寄せて、炊く直前に精米しています。それをガス炊きすることで、風味、噛みごたえがよくなり、お肉やソースにも合うんですね。だから、どうしてもこのお米を使いたくてこだわっています。

ソースも試行錯誤しながら作りました。メモを片手に知り合いのお店や居酒屋さんに足を運んで、自分が作ったものを食べてもらって感想をいただきつつ、火を入れる順番とか、フィードバックをいただて完成したのがこのソースなんですよ。

旨みたっぷりのローストビーフにこだわりの自家製ソースとごはんが見事なコラボ。

こだわりを伝えるポップ。「美味しいごはんを届けたい」という想いが込められている。

Q.　お肉好きならではのメニューもあるそうですが。

ローストビーフ丼の「肉大盛り」「肉2倍盛り」メニューは、お客様の声から生まれました。男性も女性も、「ごはんよりお肉を食べたい」「炭水化物を控えてもお肉をたくさん食べたい！！」という方にとっては、ごはんの大盛りは必要なくて、とにかくお肉を増やしてほしいんですよね。これはその要望に応えた形です。「今日はお肉少なめでもいいかな」とか「今日はお肉をがっつり食べたい！」という気分や体調によって3段階でお肉の量を変えられるのでおすすめです。

その日の気分でお肉を増量できる！

お客様の声って本当に貴重で。とても勉強になります。自分がこだわっているところではない部分や、思いもしなかったところに気付いてくださるんです。よく見ていただいているんだって感動しますね。こちらとしては、キッチンカーを始めてまだ1年足らずの新人なので、どんどんご意見やご感想をいただけると嬉しいです。お客様とともに成長していけるようなお店でありたいですね。

自身がビール好きなことから、販売するビールにもこだわりあり。

ローストビーフ丼にもこだわっていますが、販売しているビールにもこだわりがあります。せっかく購入していただくなら、美味しくて特別感のあるものがいいと思って、「スプリングバレー」「ブルックリン・ブルワリー」などのクラフトビールを中心にお届けしています。一番人気なのは「スプリングバレー」の豊潤。吉永小百合さんがCMをしていたので、ご覧になったっことがある方も多いと思います。

スーパーではちょっと手に入らないようなビールも、「あのキッチンカーで買えるんだ」って覚えていただけたら嬉しいですね。外に出て、開放的な気持ちで美味しいお肉と美味しいビールを楽しんでもらう。そんなちょっと贅沢な時間を提供していきたいです。

Q.　キッチンカーを始める際、ご家族はどんな反応をされましたか。

夫は整体治療院を営んでいるんですが、私がキッチンカーを始めたいと言ったときに反対することは一切ありませんでした。むしろ逆で、うじうじしていた私の背中を叩いてくれたのが夫です。押す、ではなく叩く、というところがポイントなんですけど。「やりたいことがある」「いつか自分のお店を持ちたい」という私の言葉に真摯に耳を傾け、応援してくれました。

治療院のスタッフの皆さんにも、キッチンカーで出す商品を食べてもらいましたし、喜んでもらえました。夫とは、ジャンルは違いますがビジネスパートナーです。お互いにお客様の目線、患者さんの目線でフィードバックしながら向上し合っています。名古屋市にある「えびす治療院」も、ぜひよろしくお願いします！

「お客様の気持ちに寄り添う」という信念は、滝澤夫妻に共通する。