キッチンカーコラム キッチンカーな人びとvol.3 うなぎの三河
2023年6月27日 火曜日
地元の名店「うなぎの三河」の味を
キッチンカーでも味わえる!
地元である愛知県豊田市に構える店舗の味を広めるため、そして地元のPRのために、2022年11月キッチンカー事業をスタート。
昭和44年創業、愛知県豊田市の山間部・三河湖畔にあるうなぎ屋「うなぎの三河」。
店主の原田さんは、自慢のうなぎと地元の魅力を多くの人に伝えるため、実店舗はもちろん名古屋の真ん中でもキッチンカーでうなぎを焼き上げます。
父の代から続く味を守る原田さん。狩猟免許を取得しており、実店舗ではジビエ料理の提供をすることも。
Q. お店のこだわりを教えてください。
うなぎ専門店ですから、当然ですが「うなぎ」そのものにこだわってます。安い冷凍うなぎやアメリカウナギ(ロストラータ種)を使うことは一切せず、産地を問わず、活きたニホンウナギ(ジャポニカ種)を問屋から仕入れて、皮はパリッと中はふんわり美味しく焼き上げています。
キッチンカーとはいえ炭を使って焼くのも、専門店ならではのこだわり。漂う香りもご馳走!
一番人気のうな丼(竹)2,000円。
Q. キッチンカーならではのメニューもあるそうですが。
一番人気のメニューは「うな丼(竹)」なんですが、これを高く感じる方にもランチで手軽に食べていただけるよう「うなむす」を提供しています。ミニ丼も人気ですよ。
長焼きも販売していて、これはランチではなく晩御飯用に購入される方が多いですね。
うなむす350円。秘伝のたれが馴染んだ香ばしいおむすびとうなぎを手軽に楽しめる。
Q. そもそもキッチンカーを始めたのは何故ですか。
もともとうなぎ屋を始めたのは父で、自分は2代目です。父が名古屋の名店で修業して地元に戻ってきて店を開きました。店を継ごうと決めたのは、父が末期がんで余命宣告されたとき、「『うなぎの三河』は地元になくてはならないお店だ」と自他ともに認める存在だったこと、そして、地元にいたい気持ちがあったことが理由です。
一年ほど父と一緒に働いて、亡くなってから正式に店を継ぎました。それが2012年なので、自分自身はうなぎ屋として11年目になります。
キッチンカーを始めたのは、2022年11月。豊田市を中心に12年ぶりに開催された世界ラリー選手権・日本ラウンドに合わせました。そこで「うな丼を売りたい!」という思いを形にしたのがキッチンカーだったんです。キッチンカーなら、うなぎと地元をPRするために、自分から外に出ていけるのも魅力でした。
三河湖のほとりに佇む店舗。観光客を中心に地元の人も訪れる老舗。
Q. 地元の魅力についても教えてください。
店は三河湖の羽布ダムのほとりにあって、ルアーフィッシングやボート、ワカサギ釣りを楽しめる場所で、観光客でにぎわっています。周辺でイベントが開催されることもありますし、秋には気球体験ができたり、今年の夏には花火大会も開催予定です。花火大会は昨年試験的に行ったらとても好評でした。水辺から上がる花火は迫力があって、今年も多くの人が楽しみにしています。
近くには、紅葉で有名な香嵐渓、今年の大河ドラマで注目されている徳川家ゆかりの松平東照宮もありますので、ぜひいらしてください。
矢作川支流の巴川上流に昭和38年に築造された羽布ダム。観光地として整備が進んでいる。
四季折々の自然の風景を楽しめる三河湖。
Q. ご利用いただいている皆さまにメッセージをお願いします。
専門店で食べるうなぎとそん色ない、美味しいうなぎを食べていただきたいので、焼き冷ましのないよう数量を見ながら慎重に焼いています。自信を持って提供していますので、ぜひ食べにいらしてください。
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