キッチンカーコラム キッチンカーグランプリ LEGEND物語vol.2 諭吉のからあげ
2023年7月27日 木曜日
立て続けのグランプリ受賞!
「殿堂入り」の人気店・諭吉のからあげ
現在、東海エリア・関西エリアを中心に開催しているキッチンカーオーナー夢の舞台キッチンカーグランプリ。諭吉のからあげは、その始まりともいえる場所「ぎふワールド・ローズガーデン(旧・花フェスタ記念公園)」でのキッチンカーグランプリで、立て続けにグランプリを獲得し、今や「殿堂入り」店舗として来場者に人気の味を提供しています。
諭吉のからあげ(春田駅前店)オーナーの峯さんは、キッチンカーの先駆者であり、今なお夢を実現し続ける人。その目は、後輩を優しくも厳しく見守りながら、自らの未来を見据えています。
威風堂々、笑顔の峯さん。「諭吉のからあげ(春田駅前店)」のほか、スイーツ専門店「マインズキッチン」を営むキッチンカー歴15年のベテランは、まだまだ夢を実現するために走り続ける。
Q.キッチンカーを始めたきっかけは何ですか? いつから始められましたか?
15年ほど前、今とはまったく別の仕事をしていたときにメロンパンの移動販売車に出会ったのがきっかけです。
もともとパン好きなので、焼きたての香りに惹かれてその車を見るたびにメロンパンを購入してたんですね。話を聞いてみると、その移動販売車は週に一度しかその場所に出店していないのに、自分が訪れるたびにいる。偶然にしても、あまりにもよく会うので「これはもう運命だ!」と感じて、転職を考えていたタイミングだということもあって移動販売の門を叩きました。
Q.商品のこだわり、お店のこだわり、接客のこだわり等、キッチンカーを営業するうえで大切にしていることを教えてください。
メロンパンのFCで移動販売を始めたということもあって、商品、お店づくり、接客にいたるまで、移動販売の基本をしっかり研修とトレーニングで最初に学ばせてもらえたのはありがたかったですね。今でもそのとき教えていただいた通りに、ていねいに元気よく接客することと、販売口や調理機材などお客さまからよく見える場所をとくに清潔に保つよう心掛けています。
メロンパンの移動販売を3年ほど続けた頃、諭吉のからあげのFCとしてキッチンカーを営業することを決めました。もともと諭吉のからあげの味が好きで店舗にも行っていましたし、キッチンカーを持っていることも知っていて、ある現場で一緒になったときに諭吉のからあげの人気の凄まじさを体感することがあって、「こんな商品を自分も売りたい!」と思ったのがきっかけです。
FCである以上、諭吉のからあげの自慢の味はもちろん、そのブランドを守り続けることを大切にしています。
ゴロンと存在感抜群の大きさ、ジュワッとあふれる肉汁。一度食べればファンになる「諭吉のからあげ」。
ぎふワールド・ローズガーデン(旧花フェスタ記念公園)で開催されたキッチンカーグランプリでは、2017年、2018年連続でグランプリを受賞。
Q.峯さんにとって、キッチンカーグランプリとはどんな存在ですか?
お客さまの投票によってお店の正当な評価を確かめることができる重要な大舞台です。お客さまの生の声を直接聞くことができるのも貴重ですね。
キッチンカーグランプリに初めて参戦した際に驚いたのは、1月、キッチンカーにとって閑散期である冬の開催にも関わらず、売れに売れて商品を早々に完売させてしまったこと。キッチンカーグランプリに来場されるお客さまの購買意欲に本当におったまげました。
中には、チラシ片手におじいちゃんが近所の人の分までたくさん買ってくださって、「多くの人に楽しみにしてもらっているイベントなんだな」と実感しました。
Q.キッチンカー業界にとって、キッチンカーグランプリとはどんな存在だと感じますか?
友人、家族、同業者からの評価はもちろん、お客さまからの評価をいただける機会であり、多くの売上をつくる可能性がある場所です。キッチンカー業者にとっても、お客さまにとっても有意義で楽しみなイベントですね。
キッチンカーグランプリはエントリーしたからといって全員が出店できるイベントではないので、まだ出店できていないキッチンカー業者の皆さんや、キッチンカーグランプリに興味を持って開業を目指している方たちのよき手本となれるように、自分自身も頑張っていきたいと思います。
グランプリ連続受賞後は、「殿堂入り」店舗としてキッチンカーグランプリinぎふワールド・ローズガーデンに出店。
Q.多数グランプリを受賞している理由は何だと感じますか?
肉の大きさ、味付け、温度管理にいたるまで、できうる限りの「完璧」を目指して商品を提供している結果でしょうか。もともと商品が持つ力、キッチンカーの最大の武器を生かすべく、でき立てアツアツを提供することにこだわっているので、それをお客さまが評価してくださったのだと思います。
Q.これからキッチンカーを始める方にメッセージをお願いします。
キッチンカーではさまざまな商品を販売できますが、ひとつ専門を極めるといいのではないでしょうか。自分の店ならではのオリジナリティを発揮することで、ファンが生まれて、業界で生き抜いていくことにつながると思います。
峯さんはスイーツ専門キッチンカー「マインズキッチン」も経営。「諭吉の唐揚げ」「マインズキッチン」それぞれのブランドを有効活用することで、より広い種類の出店場所を獲得している。
Q.これからキッチンカーグランプリに出場されるキッチンカーオーナーの皆さまにメッセージをお願いします。
キッチンカーグランプリは、自分のお店を宣伝できるまたとないチャンスです。そして、お客さまからの評価をいただける絶好の機会でもあります。さらに言えば、出店しているキッチンカー、とくに、繁盛店が繁盛店である理由を学ぶことのできる最高の学びの場でもあります。
商品名、メニュー、タペストリーなどの見せる部分はもちろん、社内調理器具の配置、接客、さらには雨風安全対策など、勉強しようと思えばきりがありません。美味しいものをつくって持っていくのは、僕たちの仕事では当たり前のこと。そのうえで、繁盛店が何をやっているのか、ぜひ見に来てください。そして、いいところはどんどん取り入れて成長していってほしいですね。
Q.今後の野望、夢をお聞かせください。
キッチンカーで得た飲食店経営の「いろは」を生かし、次は固定店舗の経営に挑戦します。この夏から、岐阜県海津市にある千代保稲荷神社・通称「おちょぼさん」でクレープとドリンクの専門店「スイーツラボ」をオープンしますので、ぜひ応援してください。
キッチンカー、固定店舗ともに、「一城の主」としてこれからも成長していきますよ!
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